今回は、とある出来事により『井戸』のお話です。
伊勢物語に書かれている一文。
男曰く、
『筒井筒 井筒にかけしまろが丈 過ぎしにけらしな 妹見ざる間に』
女返し、
『くらべこし 振り分け髪も 過ぎぬ君ならずして たれかあぐべき』
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幼馴染の二人は小さいころは、無邪気に井戸の周りで遊んでいたのですが、
大人になりなかなか話す機会が無くなり、互いの気持ちを込めた歌です。
今風に言えば、「相思相愛」で「結果オーライ」の話。
我が造園界でも『井筒』は多く利用されており、
植藤にも、
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と、いろいろ取り揃えて御座います。御用の方は一報頂ければ幸いです。
で、最初の「とある出来事」と言うのは・・・
H(私)の嫁の実家の床下から井戸が見つかりました。
有るとは聞いていましたが、まだ水が有るとは思いもよりませんでした。
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見つかった時の写真。
老舗の井戸屋さんの『上林鑿泉の会長』に見せた所、まだまだ使えると思うで。
『植藤の会長』曰く、儂やったら食べる物始末してでも残すわ。
重鎮お二人の御意見により、『古井戸再生プロジェクト』が始まりました。
まずは、今溜まっている水をポンプで汲み上げてみる。
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釜場が見えます。
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翌朝の水位。
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2日後。水位がかなり戻りました。段々水も澄んできた気がします。
井戸が生きている証拠です。
この作業を何回か繰り返して「再生」して行きます。 『復活井』にご期待下さい。
この『井戸』の向かいには、こんな有名な井戸跡が有ります。
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『牛若丸首途(かどで)乃井』
それならば、うちの井戸は
『弁慶御帰り乃井』に命名しようかなっと。
ではでは。
ブログ担当: H2O