昨日は八朔。旧暦の八月一日でした。
ここのところ雨が続き、風が変わり、朝晩がぐっと過ごしやすくなりました。
この4日間 朝が寒いくらいでしたが、昨日ムラサキシキブが色付きはじめました。
植物は 月のリズムで、時を刻みます。
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昨日の昼ごろ会長が一仕事終えて、事務所に入るなり、
「おまえ、あそこのムラサキ見たけ」と聞かれました。
なんのことか考えを巡らせましたが、そういえば去年も同じ話をしたことを思い出しました。
八朔。その日に、ムラサキシキブが必ず色付き始める。
植物がいかに月の影響をうけ、太陽暦でなく月暦(太陰太陽暦)がいかに大事か。
そんな話を、その時期のある瞬間にいつも会長は話してくれます。
確かに2年連続で、八朔の日に色付いたムラサキシキブに、私は感動しました。
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本日、私は朝一番でこのムラサキシキブの写真を撮っていました。
すると会長が、他の植物の変化を
「あそこの…」と言いながら、お散歩しつつ教えて下さりました。
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これは柚子。ここ数日で実が大きくなり、枝が弓なりになってきました。
夏が暑すぎ雨もなかったために、なかなか成長しませんでしたが、
ここ数日の雨でやっと「動き出した」そうです。
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これは百日紅(サルスベリ)。
今年は花が小さく、また花期も短いとのことです。
確かにいつもはもっと豪奢に花が咲き誇っているのを、私は美しいと心を弾ませています。
なんだか今年は、申し訳ない程度にしか花が咲いてないので、私も淋しいです。
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夏の暑さと、日照りが強すぎたこと、雨がなかったことでやけてしまい、
花を咲かすことが出来なかった花芽がたくさんありました。
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こちらはハギ。
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これも諸々の理由で、花の多くがやけてしまっています。
会長曰く、
「今年は桜の葉も散るのが早かった。実は全部小さい。」とのこと。
弊社に来て去年と一昨年の記憶しかない私ですが、確かになんとなく、その2年と比べると
実が小さく感じます。葉も少し早かったように感じます。
会長は、植物の変化の話を教えて下さりながら、
「すべてがおかしい。人間もおかしくなるはずや」
と締めくくられ、また作業へ行かれました。
でも月暦で見れば、昨日が八朔でムラサキシキブが色付いた。
それは、なんだかとても、優しい事実な気がします。
どんなに厳しい状況下でも、全ての植物が今を最大限の力で生きています。
それはとても静かで綺麗だと、私は感じました。
季節の変わり目。
私たち人はこの時に、体調を壊しやすいとしています。
みなさん、お体にお気をつけてお過ごしください。
(株)植藤造園 設計 ブログ担当者