寒さに厳しさが増してきました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今年のブログは、桜で始まったので桜で、終わりたいと思います。
桜の一年生の成長を、ご覧ください。
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写真は、今年の3月26日に撮影したものです。
去年に種を採取し、播種したものが芽を出したその日
愛らしい姿に感動したものです。
( 関連ブログ 『継ぐ』 『播種 -hashu-』 『ぴょこぴょんと春を告げる』 )
次々と芽吹き、5月には青々とした葉をつけていました。
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若干、植え過ぎた感は否めませんが、、、
しかし、ここから桜の苗たちは熾烈な争いを始めていました。
密集され植えられたために、光合成・土の養分・水分を吸収するためには
お互い、競争をしなくてはいけません。
命の成長とは過酷なものです。
それが、自然であるという事が、この一年でよく分かりました。
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写真では分かりづらいかもしれませんが、写真の右が南となり、左が北となります。
よく見ると全体的に、南側の苗よりも、北側の苗の方が背が高いのが分かります。
南側よりも北側の方が陽が当たりにくいために、より高く成長したのかもしれません。
大きな苗は一年目にして1.2mもありました。
さて。
鉢植えする際に、おそらく種がこぼれたのでしょう。
たまたま地植えとなった苗があります。
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ご覧ください、明らかに周りの苗と比べて大きく育っています。
勿論、根が吸収できる養分の範囲はより広く、光合成もしっかりできたためでしょう。
しかし、この立派に育った苗を見て 会長はぽろりと
「やっぱり過保護はあかんなあ。」
と一言。
鉢植えしたものは、苗が育ちやすいように、良い土を入れてあります。
それに比べ、周りの土には砕石が多く、固い土で苗が育つには劣悪な環境と言えます。
でもその劣悪な環境から伸びた苗は、明らかに鉢植えの苗よりも堂々としていて、大きく立派です。
「可愛い子には旅をさせよ」
「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」
などのことばが思い出されます。
過酷な環境で育った苗は少しひねくれていますが、強く見えます。
とは言え、まだまだ一年生の苗たち。
今後どのように成長してくれるか、楽しみです。
勿論、今後も熾烈な争いが繰り広げられていきます。
ですが、そうして10年後には花を、咲かせてくれるでしょう。
50年後には多くの人から「綺麗ね」と、声をかけてもらえるでしょう。
桜の一年の成長を感じると、この先が楽しみになります。
来年が、良い年となりますように。
(株)植藤造園 設計 ブログ担当者