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植藤造園
2025.10.2

庵治石の町へ

九月に入り、涼しげな秋の雰囲気がただよう京都です。
今回は京都から香川県へ、日本庭園の肝でもある「石」と、その石の芸術を学びに「庵治石」の産地で、石の町として有名な香川県高松市牟礼町へ行ってまいりました。

瀬戸内海を背に庵治石の採掘場が見えてきます。

牟礼町は町一帯で庵治石を感じられるところでした。



(こちらは植藤造園園内の庵治石写真)
石の面に出ている「錆」感が味のある「庵治石」

牟礼町では、数々の造園のお仕事でお世話になっております、和泉屋石材店さんとお会いしました。
石工職人さんの加工場、イサムノグチ氏のアトリエ、作品と貴重な場所を見学させていただきました。

お昼は美味しい讃岐うどん(本場)をいただきました。

続いて、イサム・ノグチ庭園美術館を観覧いたしました。


元々は公道だった場所を改修し、分け隔てることのない空間一帯がノグチ氏の作品となっています。
木の作品の他、巨大な石を使った石工・石積みの職人さんとのコラボレーション、丘の上から牟礼町を眺望できる風景と、数々の芸術作品を観覧しました。

日系アメリカ人の彫刻家、造園家、作庭家、インテリアデザイナー、舞台芸術家として著名なイサムノグチ氏。多様な表現方法とその作品数に驚きでした。現代彫刻界のピカソと言われる所以も納得です。

木を使用したモダンな提灯の原型である作品は和のぬくもりを感じさせ、石を使った作品は海外の雰囲気がしつつも、木造建築や造園をよりかっこいい空間に際立たせていました。

石積み、石工、造園職人の技巧と協業によってできた創造作品の数々、美しかったです。造園職人として研鑽する若手もいい刺激を受けました。

 

お忙しい中、見学にご協力頂いた和泉屋石材店及びイサム・ノグチ庭園美術館の方々に感謝いたします。ありがとうございました。
今回は先日の香川県での研修について、記事を書きました。

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